概要
IELTS (International English Language Testing System)の”I”は”International”ですので、IELTSのリスニングセクションにおいてはイギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、南アメリカ、等の様々なアクセントの話者が登場します。しかし、IELTSを運営しているのがイギリスの組織(ブリティッシュ・カウンシルおよびUniversity of Cambridge ESOL Examinations)とオーストラリアの団体(IDP)であることから、この二カ国の英語に特有の発音をする話者が大半を占めます。このうちイギリス英語に関しては標準的な発音であればアメリカ英語よりも聞き取りやすいという方も多いのですが、オーストラリア(およびニュージーランド)英語は事情が異なります。アメリカ英語やイギリス英語とは発音が異なる上に、英語学習の過程で触れる機会が相対的に少ないために苦手としている方が多く、オーストラリア人話者のパートでは正答率も顕著に低下します。
そこで、本セミナーにおいては、オーストラリア人またはニュージーランド人話者が登場する難易度が高めの問題を抜粋して扱い、負荷の大きい「高地トレーニング」を行います。(従って、通常のIELTS LRクラスにおける分量の「1回分40問のセット」ではなく、「10問のセットを3つまたは4つ」扱うことになります。)
聞き取り自体が鍵を握る問題を多く扱いますので、受講者の皆さんには授業内でディクテーション(書き取り)を実践していただきます。書き取った内容をZoom上のチャットでご提出頂き、聞き取れていない部分があれば、その原因を(A)英語一般、(B)オーストラリア英語特有、の両面から解説します。IELTSリスニングは「文全体」ではなく文の一部を書きとる「部分ディクテーション」の問題が半分弱を占めるという点が、他のテストにはない最大の特徴であると言えます。今までディクテーションにあまり取り組んでいなかった方は、その方法を体得して今後の学習に活かしてください。IELTS Listening対策における最良の学習方法は「シャドーイング」ではなく「ディクテーション」です。本セミナーは「Affinity流ディクテーションメソッド」に触れる絶好のチャンスです。
このセミナーは中上級者のための「最後の一押し」になることを意図しておりますが、IELTSリスニングには易しめの問題も必ず含まれていますので、IELTS未受験の方やリスニングが苦手な方でもご参加を歓迎します。易しい問題と難しい問題の差を感じて頂くことに意義があるのです。
受講料
1セット16,000円(税抜、教材費込)、17,600円(税込、教材費込)
- 新規ご受講の方には、入学金12,000円(税抜)、13,200円(税込)がかかります。